一番の難所:柱!

一人で防音室を組み立てていた私にとって、この「柱」は一番の難所でした。

 

今であれば、もう少しましな方法でできると思うんですが、とにかくバランス良く、長い柱をまっすぐにして立て、固定するというのがとても難しかったです。

 

では、その過程をどうぞ!

土台枠(底枠)を準備する

<柱を立てる底枠の準備>

 

まず、柱を立てるために枠を準備します。この上に柱を立てていきます。

 

ツーバイフォー材を4本用意して、I字金具で固定していきます。

 

一人作業であったので、「猫の手も借りたい」と思っていると、猫が手伝ってくれています。(まあ、はっきり言って邪魔なんですが・・・)

 

 

 

<1pずらして>

 

猫が「ここ、ほれ、見れ」と指している部分ですが(お、猫が役にたった!)、下にある底の端の部分と枠は、完全に合わせるのではなく、1p程度ずらしています。

 

これは、後から壁をこの上に乗せて貼り付けていくためのものです。そうすることで、壁が下で支えられて、釘で柱に打ち付けるだけの場合と比べて、落下に対して強度が強まります。

 

 

 

 

<別の角度から見たところ>

いよいよ難所:柱を立てる

これが最難関の一つでした。一人で作業しているので、柱を垂直に立てるというのがとにかく難しかったです。
もう少しましなやり方は後述します。

 

<柱をL字ステーで固定>

 

今にして思えば、柱を垂直に立てるには、底の枠の部分に穴を開け、柱の、底枠とくっつく部分から鉄の棒のようなものを打ち付けて穴に差し込むようなことをすれば良かったのですが、こと時は全く思いもつかず、「どうやって皆柱を垂直にたててるんだろう?」なんて思ってやってました。

 

とにかく「力技」で柱を立てて、L字ステーで固定していく、ずれた場合は何度もやり直し、なんてことを繰り返して立てていきました。笑

 

 

<外側はI字ステーで固定>

 

とにかく、柱と床枠との接点、わずか10センチ程度の部分を固めることで、柱をまっすぐに立てようというわけですから、がんじがらめにするイメージで、ステーを使えるだけ使いまくりました。

 

外側は、ご覧のように、I字ステーで柱と底枠とをつなげて固定しました。

 

繰り返し:全7本立てる!

<全7本を立てたところ>

 

上記を繰り返し、予定通り合計7本の柱をなんとか立てることができました。

 

多少垂直でなくとも、天井と固定する際に修正できるだろうと考えて、完全に垂直でなくてもここは良しとしました。

 

天井枠(上側の枠)を取り付ける

<天井側の枠>

 

天井枠を作ります。柱を垂直に立てる意味でここは重要なので、柱作成の部分でご紹介します。

 

実は、初めの工程の方で(底を作成する前)に既に作っていました。

 

2枚同じような枠が重なっていますが、上にあるのが、底枠、下にあるのが天井枠です。天井枠の方は、縦2本と横1本、枠の内側に木材をはめ込んでいます。縦横の揺れに対する強度を強めるためです。

天井側の枠を上に乗せる

<枠を柱に乗せたところ>

 

まず、天井枠を、柱の上に乗せます。全ての柱が天井枠にくっつくように調整します。

 

・・・ところが、柱が天井枠に対して垂直になっていないどころが、完全にずれまくっているのがわかるかと思います。

 

これを若干強引にステーでくっつけていきます。

ステー金具で固定していく

<ステーで強引にくっ付けていく>

柱を一本づつ天井枠にくっ付けていき、I字ステーで固定していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<別の角度から見たところ>

結果的にまあまあ垂直に立ってくれました。

 

柱があまりに垂直でない部分が1か所あったため、ここは何度かやり直しが発生しました。

 

 

 

完成!

<完成形>

なんとか完成しました。

 

右側がドア側です。

 

ここは、結構一人でやるのに苦労しました。長い柱を支えながら、ステーをビスで留めていくのですが、ビスもずれたりなんかして、上手くはまってくれません。

 

今にして思えば、少しキリで穴を開けて、ビスが通り易く道筋を付けてからビス留めすれば良かったのでしょうが、この段階ではまだそんなことも知らずにやっていたので、思いの他時間がかかってしまいました・・・。

柱を立てる際に使えるテクニック

これは、後で色々とウェブサーチをしている時に見つけたのですが、私のように一人で防音室を作成している人には、柱をより安定して垂直に立てる方法として応用できるのではないかと思いますので、ここで紹介しておきます。

 

実は、防音室を作った後に、余った材料で「キャットタワー」も作ったのですが、その時に使ったテクニックです。

 

<鉄の棒を打ち込む>

 

くっつけたい部分の片側に鉄の棒をはめ込みます。
これは板の側面で行っていますが、柱の場合は、底の部分で行います。

 

はめ込む前に、ドリルで穴を開けています。
鉄の棒と言っていますが、正式名称は何と言うか分かりません。ホームセンターに売っています。

 

この棒は高く、そうそう折れそうにないものであれば何でも良いと思います。
但し、ドリルで穴を円形に開けて差し込むので、円形の棒を使用した方が良いでしょう。

 

<もう一方にドリルで穴を開ける>

もう一方に穴を開けて、鉄の棒が入り込むようにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<鉄の棒を穴に差し込む>

差し込んだら、ゴム製のトンカチでガンガン叩いて、食いこませます。

 

以上を、柱の底の部分と、柱を受け止める枠とで行えば、もっと簡単に柱を立てることができたと思います。

 

家を建てる画像等でプロの大工の方がやっていたので真似してみました。
恐らく、これってプロの人から見たら当たり前なんでしょうね。汗

 

とにかく柱がぐらぐらぐらつくのを、必死になって抑えながら、力技で柱をなるべく垂直に保つ、というのが一番柱部分を難しくした点ですので、これで先に固定してしまえば、その問題も解決します。

 

是非、試してみて下さいね!

 


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